9月1日は「防災の日」ですね。毎年のように地震や台風、豪雨などの自然災害が各地で頻発しているなか、被害を想定した対策をしっかりとしておくことが重要です。今回は住まいの補修や設備を整える「防災リフォーム」についてご紹介します。

防災リフォームのなかでも優先度が高いのが、地震による倒壊防止のための基礎補強です。液状化や地盤変状は避けられないものの、それに伴う家の傾きや、建物の各位置が不均一に沈下する不同沈下による基礎への負担は軽減できるからです。まだ数は少ないですが、高耐熱・高強度の非常に強力な素材であるアラミド繊維を使った基礎補強工事に助成金を出す自治体もあります。

また、建物の倒壊を免れてもインフラが寸断された場合に備えた建材の活用も検討しましょう。例えば、生活インフラにとって欠かせないトイレですが、断水を免れても停電で利用できないケースもあります。今回はどのような状況でも生活基盤を守れるよう、さまざまな非常事態に役立つ建材を４選ご紹介します。ご紹介する建材は、平時にも活用できるおすすめの建材です。

最初にご紹介するのは、施工が簡単にできる透光型耐力壁です。施工は、せん断補強金物を柱頭・柱脚に設置し、各部材を専用ビスで取り付けるだけなので短い工期で仕上がり、リフォームにも最適です。建物の耐震性を高める筋交いや合板を使わずに耐震性がアップします。一般的な合板張り（壁基準耐力5.2キロニュートン毎メートル）に対し、約1.5倍（同7.8キロニュートン毎メートル）の強度を実現しました。空間を完全に遮らない光と風を通すデザインのため、より明るく開放的な空間に仕上がります。

独自の工法で手軽に基礎補強ができるのがこちらの建材です。低コストかつ短工期で施工できるオリジナルの基礎補強工法となっています。エポキシ樹脂で、アラミド繊維シートをコンクリート表面に接着固定して補強します。一般的な住宅なら床板を剥がさずに1～2日間と短い工期で工事ができるのが魅力です。独自開発により従来品に比べて繊維の引っ張り強度が約15％アップしました。環境にやさしい水性のプライマーも開発提供しています。

軽量壁で安心・安全な塀空間を作り出します。芯材にEPS（ビーズ法ポリスチレンフォーム）を採用することで、重量はコンクリートブロックを同じ高さで積んだ場合と比べて、約50分の1と軽量化を実現！現場での施工性も大幅にアップしました。ブロックを積んだ上に同じ厚さのSウォールを設ける仕様により、フェンスとは違いブロックと同面で一体感のある仕上げも可能です。既存のブロック塀を壊さずに改修ができるので、メッシュフェンスから完全目かくしフェンスに変えたい時にもおすすめです。

こちらのトイレは停電時でも水が流せる便器となっています。停電時でも、アルカリ乾電池をセットし、本体上部にあるスイッチを押す、もしくはサイドカバー内にある非常用の手動ハンドルを回せば排水が可能です（L150シリーズは給水も可能）。電池は本体上部のケースに保管できるので、もしもの時も慌てることなく、すぐに対応できます。

【2024年8月19日　リフォーム産業新聞より抜粋】

今回は９月１日「防災の日」にちなんで、安心・安全の防災リフォーム建材４選をご紹介しました。

突如訪れる災害に強い住宅にリフォームすることで、安心して暮らすことができますね。いざというときのために備えをしておきましょう。

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