外壁は家のイメージを作り上げるのに重要な要素です。新築・リフォームを問わず、日本の住宅で最もよく用いられている外壁材がサイディングです。なかでも断熱性や耐火性に優れ、デザイン豊富な金属サイディングの人気が高まっています。

今回はサイディングの基礎知識と金属サイディングのもつ特徴をまとめ、後半ではおすすめのサイディング４選をご紹介します。

建物外壁に張る仕上げ板材のことをサイディングと呼びます。一般的にセメント製や金属製のものが多く、従来主流だった塗り壁と比べて施工時間が短く、経年劣化しにくくなっています。経年劣化しにくいといっても、メンテナンスは必要です。代表的な４種類の際でサイディングの特徴、最大耐用年数と大まかな費用はこちらです。

＜最大耐用年数＞　　　　＜費用＞　　　　　　　　＜メリット／デメリット＞

窯業系・・・８年　　 4,500円～8,000円/㎡　　　　防火・耐震◎／耐久性△

木質系・・・10年　　3,000円～10,000円/㎡　 　　木のぬくもり／火に弱い

金属系・・・15年　　3,000円～7,000円/㎡　　　　断熱・耐水◎デザイン豊富／錆が心配

樹脂系・・・20年　　3,000円～5,000円/㎡　　　　耐久性◎／デザインが少ない

それぞれに一長一短ありますが、なかでも金属サイディングは高断熱性や防耐火性などの機能を持つ、地震に強い軽量外壁材です。金属というと「重い・錆びる」といったイメージを浮かべる方も多いと思いますが、各メーカーとも軽量化と防錆技術がより一層進化しており、経年劣化しにくいのが特徴です。

それらの強みから、シェア率トップの窯業サイディングに追随し、人気が高まっています。また、裏地には断熱材が付属しているため冬場も温かく、地域を問わず人気があります。また、モルタルなど既存の外壁の上から簡単に重ね張りができるため部分的な改修もしやすく、短い工期で施工できるのも魅力です。

デザイン面でも金属系は特におしゃれなデザインがたくさん作られています。力強くスタイリッシュな金属柄や、ナチュラルな風合いの木目柄が人気でしたが、近年では陰影や色遣い、質感も天然の石造りのようにきめ細やかな石積柄の人気が高くなっています。 

それでは、おすすめの金属サイディング４選をご紹介します。

金属素材の持つシャープでメリハリのある表情が洗練された造形を創り出します。柄深さは最大3.5mmと金属ながら深い造形で陰影豊かな外観を実現します。色あせに強い「遮熱性フッ素焼付塗装」で長期にわたり美しさを保つほか、塗り替えの頻度が少ないためランニングコストも少なめです。金属特有の輝きと水の流れを感じさせる波のようなラインが特徴となっています。横張りは水の流れを、縦張りは木目をイメージさせ、住まいを独創的に彩ります。

ガルバリウム鋼板をはじめとした素材の特性・性能を最大限に生かした外壁材です。凍害の影響も受けにくいなど、窯業系や他の外壁材にはないメリットで、安心と快適さをもたらします。また、施工性に優れた軽量外壁材のため、リフォームにも最適です。その名の通り、光に反射したクリスタルのような模様がきらきらと華やかに彩ります。

深絞り技術で角度の異なる山型形状を組み合わせました。ツートン塗装により、深みのある自然な風合いを醸し出します。表面材の金属板はガルバ鋼板または超高耐久ガルバ、陽射しによる熱を伝えにくい断熱材ポリイソシアヌレートフォームを一体成型しました。軽量性と断熱性に優れた外壁材で雨や雪にも強く、寒冷地では凍害の心配もありません。各種防耐火認定も取得しており、新築からリフォームまで幅広く対応可能です。

人気の細石組柄を、より立体的にアレンジしたのがこちらです。軽量で断熱性や耐久性に優れており、新築からリフォームまで幅広く使用できます。シャープで軽快なライン柄や、本物が持つ素材感を表現したデザインなど、シンプルながら建物や個性に合わせて選べる豊富なバリエーションが特徴です。主張しすぎないシンプルなデザインを、リーズナブルに取り揃えています。

【2024年9月16日　リフォーム産業新聞より抜粋】

外壁も簡単にリフォームできる建材が増えています。

金属サイディングは断熱性、耐火・耐震性に優れるだけでなく、デザインが豊富なのでお好みのサイディングがきっと見つかりますよ。

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