阪神・淡路大震災から今年で30年が経ちました。阪神・淡路大震災では全壊・半壊など被害を受けた住宅は約63万棟と大きな被害をもたらしました。日本で暮らす限り、またいつ起きるかもしれない災害に対し、一人ひとりが備える必要があります。

住宅における震災対策は日々進化しています。大地震に襲われても、命を守れる住まいにするためにできることを考えてみましょう。今回は災害に備えるリフォームにおすすめの防災建材を4選ご紹介します。

リフォームでできる震災対策を考えてみましょう。大きく4つの項目に分けてご紹介していきます。

 ●強い基礎

家が倒壊しないためには基礎を強化しましょう。昨今の製品では、住宅など構造物の耐力面で相性の良い強化繊維と樹脂のハイブリッド工法で、従来に比べて格段に強度を増すことができます。

 ●強い屋根材、天井材

建物に乗せる屋根材の軽量化は重要です。なかでも、和風住宅に多い瓦屋根は地震による落下時の被害リスクが大きいですが、大幅に軽量化された瓦に葺き替えることで住居全体にかかる重さを軽減させ、リスクを減らすことができます。

●燃えにくい壁材・内装材

●燃えても有害物質が発生しない壁材

地震の二次災害として多いのが火災です。阪神淡路大震災では、地震後に285件もの火災が発生しました。難燃で有害物質が発生しない壁材をはじめとした内装材への変更も重要となります。

 ●細粒状に割れる窓ガラス

地震や火災による窓ガラスの破損に対しては、細粒状に割れることで怪我を最小限に抑えることができます。景観を損なわない網目のないワイヤレス防火ガラスも登場しています。

 それでは、災害に備えるリフォームにおすすめの防災建材を4選ご紹介します。

構造物の耐力を格段にアップさせることができる、基礎に使用する高強度の製品がこちらです。強化繊維と樹脂のハイブリッド工法で、樹脂が本来持つ接着力に鉄の数倍の引っ張り強度を持つ強化繊維を併用することで、強度を高めています。アラミド繊維シートをエポキシ樹脂でコンクリート表面に接着固定させる特殊な工法です。

従来のコンクリート増し打ち工法などに比較して低コストなうえ、短期で施工が可能です。劣化や亀裂が生じたコンクリート基礎の補強・補修に適切な工法とされています。

国土交通大臣認定の不燃材「モイス」をボードに使用した耐震補強部材です。従来の「かべつよし」が持つ強さと粘り、施工性の良さはそのままに、さらに不燃性が向上し、直接仕上げが可能となり、施工が簡単になりました。面材表面にシーラー加工をしているため、クロスの直貼りにも対応しています。モイスは有害物質を含まず、人体に優しい天然素材のため、シックハウス対策にも有効です。

強度と安全を両立したワイヤレス防火ガラスがこちらです。フロート板ガラスに特殊なエッジ加工と強化処理を施して耐熱強度を高めています。板ガラスを加熱急冷し、ガラス表面に引っ張り応力に対抗する高い圧縮応力層を形成して強化しています。普通のフロート板ガラスに比べ強度が高く割れにくい長所を持ちながら、大きな衝撃により割れた場合も、破片は細粒状になり傷害事故を減少させることができます。また、写真を見比べると一目瞭然、網のないワイヤレス防火ガラスのため視界が遮られず、良好です。

樹脂を混入した独自素材を乾式工法で施工することで、従来に比べて2分の1以下に軽量化されています。強い衝撃にも割れにくく、配合変更により不燃材料認定を取得しました。地震をはじめ、豪雨や強風に強く色あせしにくいのが特長です。横方向の重厚感ある波打つラインと縦方向のシャープな直線ラインの絶妙なバランスが、屋根全体に柔らかでモダンな印象を与えます。また、一枚一枚のカラーを微妙に変化させたオリジナル塗装を採用し、葺き上げた際にも自然な風合いを与える仕上がりとなっています。

【2025月2月17日　リフォーム産業新聞より抜粋】

今回は災害に備えるリフォームにおすすめの防災建材を4選ご紹介しました！

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